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鉄骨のマイホームで暮らすメリット・デメリットは何?

2020年04月18日
和風のリビングルーム

ハウスメーカーのつくるマイホームでは、木造以外に鉄骨造があります。鉄骨造でも住宅では薄い鋼板を形成した軽量のものが使われるのが一般的です。鉄骨造は木造には無いメリットがあり、安定した品質や価格の安さは知られています。一方、デメリットは湿気に弱く錆びやすいことや、そのままでは断熱性と防音性が不完全なことが挙げられます。耐久性も木造と比べてよいとは言えません。

マイホームで鉄骨造が使われるのはハウスメーカーにおいてです。ハウスメーカーが鉄骨造を用いる理由は工場で大量生産が可能で、そのことにより品質の向上と価格の低廉化が可能となることによります。消費者にとっても品質が安定した構造の建物を安価に得ることができる点は利益になるはずです。しかし、ハウスメーカーはこの構造を消費者のためばかりではなく、自社の利益のために使おうとするので、最終的な販売価格はそれほど安くはなりません。

工務店は戸建て住宅で鋼製の建物をつくることは滅多にありませんので、鋼製の住宅の供給はもっぱら、ハウスメーカーが追っています。すなわち、鉄骨のマイホームを得ると言うことは、大手のハウスメーカーに依頼することになります。ハウスメーカーは構造以外の部分でも卓越した技術と安定した品質を顧客に提供するので、消費者はそのメリットを享受できます。

鋼材は木材と同じく軽くて丈夫です。木材よりも高層の建物をつくることができ、超高層建築物は鋼材でなければ実現できません。注文住宅においても、3階建て以上の建物を建築する場合は鋼材を使うか鉄筋コンクリート造にするかのどちらかの選択が必要です。規制緩和により木造でも3階建て以上の建物ができるようになりましたが、価格面では安くはありません。

鉄骨造は製造や施工が比較的容易にでき、生産者にとってはメリットのある工法ですが、住み手にとっては良いことばかりではありません。鉄筋コンクリート造と比較して防音性や耐風性に劣り、振動が伝わりやすい面があります。この構造で住宅を建てた場合は振動がしやすく、必ずしも居住性が良いとは言えないのです。断熱性は断熱材の性能による点は木造と変わりはありません。

マイホームで鉄骨造を選択すると言うことはハウスメーカーに依頼することと同じなので、そのメリットとデメリットをイメージすることが必要です。性能は全般に良いものの、増改築は依頼する業者を選ばなければならず、普通の工務店が担当できるほどには簡単ではありません。ハウスメーカーの坪単価は木造と比較してもそんなに安くはありません。