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自分でできる!家の防音性を高める方法

2020年07月12日

騒音の激しい都会では防音対策を講じる必要があります。住宅の防音対策は新築時点でしっかりと施工しておくことが必要です。建築後に防音性を高めるのは簡単ではありませんが、ウレタンスポンジやグラスウールなどの吸音材を手軽に設置する方法も試されています。本格的な防音対策は壁に断熱材を設置したり、窓の防音性を高めたりする方法が一般的です。おしゃれなレースのカーテンは断熱において一定の効果はありますが、防音効果は低いと考えられています。

防音性は簡単には高めることができない点は知っておく必要があります。そのことを知った上で、新築時点で防音性を高める工夫をしておくことが大切です。住宅の防音性を高めるには、重くて硬い材料を設置することが必要となります。その点では鉄筋コンクリート造でつくるのが最も防音性を高くすることができます。窓は防音サッシや防音扉を設置すると、本格的に音を防ぐことができます。都市の騒音の激しい場所に新築する場合は、鉄筋コンクリート造により音を遮断することで、快適な住生活を手に入れることが可能となります。

住宅の居室は採光のための窓を設置しなければならないことが建築基準法に定められているので、音を完全に遮断するのは難しいことです。壁に比べて窓は防音の難しいい部位となります。楽器を演奏するなど、本格的に防音をする必要のある部屋は、地下に設けるのが良い方法です。地下ならば音の漏れを最小限に留めることができるからです。

ウレタンスポンジやグラスウールのような材料は吸音材として役立ちます。音は通すものの、残響音などを吸収する効果が期待できます。新築の家で残響が気になる場合は、そのような吸音材を壁に設置すると一定の効果があります。窓の防音はガラスによるところが多く、厚みのあるものを設置すると音を通し難くなるのです。サッシには強度の程度に応じたグレードがあり、高級なものほど音を通し難くなります。

住宅では上下階間の音の問題が生じやすくなります。2階の床がフローリングの場合、直下階に音が伝わり易くなり、問題が生じます。その場合の1階の天井も、板張りは音を通しやすく、吸音板は通しにくいことがわかっています。2階を設ける場合は直下階に音が伝わることを想定し、部屋の配置を工夫する配慮が必要です。2階のフローリングの下に構造用の厚い合板を敷くことで、一定の防音をすることができますが、完全に音を遮断することはできません。